2006年6月 7日

●仕事は、かけ算。 鮒谷周史(著)

仕事は、かけ算。 ~20倍速で自分を成長させる
仕事は、かけ算。 ~20倍速で自分を成長させる

 ご存知、平成・進化論。のメルマガでおなじみの鮒谷周史さんによる初の著書が、この「仕事は、かけ算。」です。

 メールマガジンは、ほぼ毎日拝読しておりますが、この本ではそのメルマガから厳選した50のコラムが加筆修正されて掲載されています。そのどれもが今の自分にとって、気づきとなり、やる気を起こさせてくれます。

 本の題名となっている「仕事は、かけ算」とは、成果物=労働の質×労働の密度×労働時間 という考え方を表しています。つまり、労働時間がいくら長くなろうとも、その時間に比例した結果しか得られず、労働の質や労働の密度を上げていくことによって、結果はその何倍にもはね上がっていく事です。

 本を読んで感じるのは、鮒谷さんのこだわりのすごさです。たとえばビジネスモデルにしても200本、300本は見たことありますが、鮒谷さんは1000本ノックです。また、生活の時間単位にしても、1日を3分割したり、時間単位15分間単位まではイメージできますが、鮒谷さんは5分単位です。

 私が勘違いしていたのは、鮒谷さんのメルマガを拝見していると既に相当な成功者で、それは本来の才能なのだというイメージがあったのですが、加えて日々のたゆまぬ努力があったのだと気づかせてくれます。

 この本はすでに申し上げた通り約50のコラムにより成り立っています。それぞれのコラムは3ページずつ。非常に読みやすく気づかされることも多いのですが、その書かれている意味を十分理解するのは、自分が行動してみて始めて分かるのだと感じます。

 amazonでもすでに第1位となったこの本(まだ、近日発売 予約可になってますが)。さすが15万部発行のメルマガです。これは、メルマガによる告知の威力もさることながら、読者のロイヤリティーの高さもうかがい知れます。

 おそらく、鮒谷さんのメルマガを読んでらっしゃらない方は、殆ど居ないと思われますが、もし購読してない方いらっしゃいましたら、1度登録してみることをおすすめします。 (もちろんこの本も)

(目次は追記に)

目次

第1章 かけ算発想をするだけで突然、成功のサイクルが回りだす
1人の倍は働いているのに認めてもらえないとしたら
2たくさん勉強しているのに、結果が出ないときの抜け出し方
3勉強や仕事をやめたくなったときは
4準備不足が不安で、なかなか第一歩が踏み出せないとき
5次の戦略を立てるときに重要なこと
6本当のプロフェッショナルになるには
7大きな課題を短時間で解決するには
8仕事で行き詰まってしまったときの方向転換
9利益を増やすために、根本から発想を変えてみる
10自分の決断に自信が持てないとき
<コラム>ビジネスモデル1000本ノックでアイデアを磨いた

第2章 人の半分の時間で、最大の成果を得るためのオキテと習慣
1なまけぐせを直してテキパキ動く
2動くからやる気が出るのか、やる気が出るから動くのか?
3朝からスタートダッシュをかける
4自分の時間の使い方を正確にチェックしておく
5最短最速で成功ノウハウを手に入れる方法
6学習の効果を高める時間の使い方
7勉強する時間の取れないときにはどうするか
8仕事が遅くて残業ばかりしている人の抜け道は
9「忙しくて頭がパニック」になる人のための傾向と対策
10「フットワークの軽さ」の正しい身につけ方
11だらだらした生活から抜け出すためのヒント
<コラム>日記を書くことで夢は見つけ出せる

第3章 20倍速で仕事ができるようになる、自分のすごい変え方
1周囲に自分を強烈に印象づける
2まずは最初に自分の殻を打ち破る
3自分の市場価値を知ることが先決
4自分自身に魅力がないと思い込んでいる人は
5収入の目標はあっても、何をすべきかがわからない人は
6夢があるのに具体的な行動がともなわない人がすべきこと
7これまでの人生に決別して、新しい自分に出会える方法
8いつまでも進化し続けるためのパワーとは
<コラム>私がセミナーで手に入れる、人には教えたくない価値とは

第4章 人的ネットワークこそ、かけ算で無限大に広がる
1ビジネスで役に立つ人脈を確実に広げる方法
2大きな成果を上げている人と、親密にお付き合いするには
3立場の違う人とうまく付き合っていく考え方
4相手に自分の意図を上手に伝える
5メールやブログを書くときの最大の注意点
6人間関係で、泣きたくなるほど辛いとき
7探している情報や会いたい人がいるとき
<コラム>新しいビジネスを生み出すための情報発信術

第5章 どんな言葉を口にするかで、自分の結果に天地の差がつく
1仕事で苦しくて、くじけそうなとき
2起業したいけど、資金がないとき
3目標に向かって自分を励ますとき
4目の前の壁、難題にぶつかったとき
5人のマネをすることに抵抗を感じるとき
6リストラ、倒産などの不運に見舞われたとき
7成果主義に疲れてしまったとき
<コラム>私の人生が大きく変わった一冊の本

第6章 誰よりも早く成長し続ける自己投資の法則
1お金や仕事。将来の不安をなくすための勉強とは
2読書の効果を10倍に高めるワザがある
3速読術を身につけることの最大のメリット
4読書の習慣がなかなか身につかない人は
5セミナーのコストパフォーマンスを高める方法
6本やセミナーで学んでも、内容が頭に残らないとき
7お金をかけなくても勉強はできる
8自分を変えるために、いますぐやるべきこと

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2006年6月 3日

●原稿用紙10枚を書く力 斎藤孝(著)

原稿用紙10枚を書く力
原稿用紙10枚を書く力

 原稿用紙十枚を怖がらない人を「文章が書ける人」と定義する斎藤孝先生。読むこと自体には抵抗はないのですが、書くことにはかなりの抵抗を感じる私。どうすればそこまでできるようになるのでしょうか?

 質を上げるにはまず、量をこなすこと。量をこなすには一日のノルマを決めてその枚数をこなすことだと斎藤先生はおっしゃいます。毎日ブログを書いたとしても、原稿用紙1, 2枚がいいところの私としては厚い壁として立ちふさがります。

 十枚の原稿を書くためには日頃のトレーニングも必要です。読書は書くことを前提にして読む。ということは、アウトプットを意識すること。この本でも80対20のパレートの法則の重要性が述べられています。

 そして、本人のオリジナリティを出すためには、自分が書きやすい立ち位置を見つけることだと言います。これは、土井さんのセミナーや、前回の樋口裕一先生の本で言われていたことと同じですね。

 ということで、なぜ突然このような本を読んだかと言いますと、それはあのクリエイティブ講座の事前課題があるからなのです。その課題とは、10000文字の原稿を書いてくること。原稿用紙にしたら25枚?そんなの今まで顧客資料以外で書いたことないし、あと2週間しかないしで、かなり焦ってます。

 もう、時間はありませんが日々の時間をその課題に割り当てることにしました。ということで、しばらくブログの更新は休み休みになるかもしれませんが、ご了承ください。

目次
プロローグ 書くことはスポーツだ
 なぜ十枚書く力が大切か
 「量から質」が文章上達の近道 ほか
第1章 書くことは考える力を鍛える
 書く前に考える
 思考力を鍛える
 書くことは価値の創造だ
第2章 「書く力」とは構築力である
 「引用力」をつける
 「レジュメ力」をつける
 文章は「3の法則」で構築する
 トレーニングメニュー 映画の活用
第3章 「文体」を身につける
 文体が文章に生命力を与える
 文体は立ち位置で決まる
 オリジナルな文章を書く
 トレーニングメニュー 日記の活用

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2006年5月31日

●「頭がいい人」が武器にする 1分で話をまとめる技術 樋口裕一(著)

「頭がいい人」が武器にする 1分で話をまとめる技術
「頭がいい人」が武器にする 1分で話をまとめる技術

 「スパルタ読書塾」での課題本とされるこの一冊。残念ながら私は出られませんでしたが、最近言葉を磨かないとと思って購入しました。

 なぜ話が伝わらないのか? 著者である樋口裕一先生は「頭が悪い人は、話を短くまとめられない」と言います。確かに話しているうちに脱線し、結局「何を話していたんだっけ?」と周りに聞いてしまう人はいますよね?(私もそうですが)

 まず、「短い話ほど、相手に伝わりやすい」ということ。相手もわからなかったら聞いてくるし、長く話すと正確に覚えることも出来なくなってくる。相手を信頼し、最初に伝えたい事を1分間だけ話す。相手が興味ありそうだったら続ければいいし、そうでなければ話の内容を変える。それが相手の立場に立ったコミュニケーションかもしれません。

 時間を決めて話すということは、わかりやすく話すための最高のトレーニングになります。私も社内会議ではよく「2分で説明します」と言って話し始めることがありますが、だんだんと時間の感覚もついてくるようになります。

 この本ではわかりやすい説明の方法として以下の4つのステップを上げています。

ステップ1 相手の立場を確認する
ステップ2 相手の不安を探る
ステップ3 自分のスタンスを決める
ステップ4 話の構成を決める

 この本が一貫して述べているのは、自分のスタンスを決めること、自分の意見をしっかり持つことの重要性です。とかく相手の意見に押し流され、途中であちこちに意見がぶれるようでは、聞いている方は時間の無駄です。ただし、途中で意見を変えることは問題ありません。

 大事なのは、「賛成」でも「反対」でもいいから、とにかくスタンスを決めることだ。議論の展開で、逆の方が正しいと思えば、その時点で「すいません。考え直しました」と言えばいい。

 ということなのです。

 このスタンスを決めることは難しく、日々の訓練が重要です。特に、

・討論番組を見るときは、最初に自分の意見を決めておく
・新聞の投書に「賛成」「反対」の両方の根拠を考えてみる
・物事をつねにイエスかノーで考える習慣を持つ

 などは印象に残ったアイデアです。

 ちなみに、「物事すべてを好きか嫌いかに分ける。そして、その理由を考える」は土井さんから教えていただいた方法ですが、たまにやっています。だんだんと自分の考えが明確になるし、主張がはっきりしてきます。この方法はオススメです。

目次
第1章 サクッと話をまとめられると、仕事も人生も劇的に変わる!
第2章 話を長く、わかりにくくしている9つの盲点
第3章 この4ステップ話法で、「わかりやすい説明」が今すぐ可能に!
第4章 相手がいつの間にか納得している説得トークの裏ワザ
第5章 1日10分、論理力を磨いてさらにデキる人になる

 

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2006年5月30日

●デスマーチ 第2版 ソフトウエア開発プロジェクトはなぜ混乱するのか エドワード・ヨードン(著)

デスマーチ 第2版 ソフトウエア開発プロジェクトはなぜ混乱するのか
デスマーチ 第2版 ソフトウエア開発プロジェクトはなぜ混乱するのか

 仕事に関係ありそうだからと何気なしにamazonでカートへ突っ込んだこの本。最初に読んだ感想は「かなり笑える」ということです。

 デスマーチとは「死の行進」を意味し、いずれは破たんすると分かっていながら足を突っ込んで、いずれは崩壊するプロジェクトのことです。ちゃんとした意味はIT用語辞典が参考になるかと思います。

 では、なぜデスマーチ・プロジェクトは発生してしまうのか?著者は以下のように分析します。(・は本書からの引用です。оは私の感想です)

  • 政治、政治、政治
    • 政治的な理由で決まってしまうこと。上からの命令でやらざるを得ないプロジェクトってよくありますよね。
  • 営業部門、経営陣、プロジェクト・マネージャーの天真爛漫な将来展望
    • あまりにも慎重すぎる計画も困りものですが、楽観視しすぎるのも困りものです。そういう場合に限って受けた方は大赤字になるのですよね。
  • 若者のカワイイ楽観主義:「土日に出てくれば出来ますよ」
    • これ、私も良く言ってましたし、やってました。土日を計算に入れちゃうんですよね。

などなど、経験した者からすれば、全部あるあるといった感じです。

 次に、そんな怪しいプロジェクトと分かっていながら、なぜ参加してしまうのか?このように解説されています。(同じく、・は本書からの引用で оは私の感想です)

  • リスクは大きいが、見返りも大きい
    • これを成功させれば、社内に認められる、報酬も貰えると思って参加するのですが、最後まで健康なまま残れるかは神のみぞ知るです。(だいたい、プロジェクトの最後になると倒れていたのは私です(笑)
  • 「エベレスト登頂」症候群
    • 未開の地を開拓したいという冒険心でしょうか?
  • 若さゆえの純真と楽観
    • 若い時は何でも「やる!」という気持ちは必要ですが、何カ月その気持ちが続くかですね。

などなど、これも全部、昔の自分を思いだしたりして(笑)

 この本は、軽快な語り口ではありますが、デスマーチプロジェクトをどう判定し、修正していくかが、きちんと真面目に、説得力をもって書かれています。膨大な実例を元に、まさに現場に深く入り込んでいないとここまでの分析はできないでしょう。

 また、ここから知識労働者の生産性を上げるために何をすべきかも得られるでしょう。

 たとえば、外野からどのように身を守るか。未使用のスペースを確保したり、自宅勤務で、たまの定例ミーティングはマクドナルドに集まったり、深夜勤務へ変更したりと、かなり荒っぽい方法ではありますが、そこまでして雑音を排除するには理由があるからです。

 この本はソフトウェア開発のプロジェクトについて書かれていますが、その分野に関わらない方でも読めると思います。

 書店ではおそらくコンピュータ書の棚に並んでしまい、普段立ち寄らない方は眼にも触れないと思いますが、もし見かけることがあったら第1章だけでも読んでみてください。たぶん、みなさんの業界でも同じことが起こっているはずです。

目次
第1章 はじめに
第2章 政治
第3章 交渉
第4章 デスマーチ・プロジェクトの人々
第5章 デスマーチ・プロセス
第6章 プロセスのダイナミックス
第7章 クリティカルチェーンと制約条件の理論
第8章 時間の管理
第9章 進捗の管理と制御
第10章 デスマーチのためのツールと技術
第11章 シミュレーションと「戦争ゲーム」

 

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2006年5月27日

●モリー先生との火曜日 ミッチ・アルボム(著)

普及版 モリー先生との火曜日
普及版 モリー先生との火曜日

 先日読んだ「3週間続ければ一生が変わる」で、ぜひ読みなさいと勧められていた「モリー先生との火曜日」。 現在、Amazon では 4~6週間以内に発送となっていますが、bk1だとすぐに届きます。

 死が迫ったモリー先生が、元教え子である著者に対して最後の講義を行います。毎週火曜日、それは学生時代講義が行われ、研究室やカフェテリアで話し合った曜日です。

 モリー先生の病気はALSといい、宇宙物理学者のスティーヴン・ホーキングと同じです。日々衰えていく体力に正面で向き合い、あるがままに受け止めます。それこそ、歩けなくなり、手が上がらなくなり、咳も出来なくなる、段々と自分ではなにも出来なくなってくる恥ずかしい状況も、考え方を変え「他人頼りを楽しむ」、その「人間的なふれあい」を楽しむかのようにふるまいます。

 人は死の直前、何を考え、何を求めるのか。そして、何を準備しなければならないのか。

 モリー先生は言います。「いかに死ぬかを学べば、いかに生きるかも学べる。」 これは、まさに今を生きる私たちにとって、人生最大の目標は何なのかを考える事の重要性を意味します。そして「いずれ死ぬことを認めて、いつ死んでもいいように準備すること」です。

 あたかも、自分がモリー先生のベットの前で講義を受けているような、そんな感覚さえ受けるこの本は、心を安らかにさせ、またこれからの人生のあり方を考えさせてくれます。

P.S.
DVDも出ているようですので、こちらも見たいと思います。

モリー先生との火曜日Tuesdays with Morrie
モリー先生との火曜日Tuesdays with Morrie

 目次
カリキュラム|恩師の生涯最後の授業は、週に一回先生の自宅で行われた。
講義概要|モリーは死を人生最後のプロジェクトに据えた。私に学べ。
学生|夢破れてからぼくは、仕事に夢中になった。
視聴覚教室|モリーは有名なインタヴュアーの番組に出演した。
オリエンテーション|モリーとの再会。ぼくは昔のような将来のある学生ではなかった。
教室|私は今でも君のコーチだよ。
出欠確認|モリーの過ごしている時間の質が、うらやましくなった。
最初の火曜日|世界を語る
第二の火曜日|自分をあわれむこと
第三の火曜日|後悔について〔ほか〕

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2006年5月25日

●ケアの本質―生きることの意味 ミルトン・メイヤロフ(著)

ケアの本質―生きることの意味
ケアの本質―生きることの意味

 正直に言うと、この本は読むのに非常に苦労しました。たった180ページ(付録を入れても215ページ)の薄い本なのですが、3度4度と読み返しました。 おそらく、土井英司さんが七田眞先生との対談CDで「この本は、素晴らしいと人に紹介しても2割も読まない」と話していなければ、途中で挫折していたでしょう。半分、、意地です(笑)

 一番最初に読んだときには、「本当に現代語?」と思いました。

 2回目に読んだときには、「何でこんなに読みにくいんだ」と、半分怒りを覚えました。

 そして、3度4度と読んでいくと、全てとは言わないまでも、スーっと頭に入ってくる感覚になります。

 1時間で読み終えてみて「ケアとはこういうものだったのか」と、今までの自分の浅はかさ、無神経さを反省すると共に、このような本を出してくれた著者と訳者に感謝の気持ちすら起きます。

 では、なぜカタカナでケアと訳されているのか?直訳すれば、「世話をする」、「面倒をみる」、「構う」、「援助する」といった言葉になると思うのですが、そこには少なくとも上から見下ろす意味が含まれていると思います。

 この本では、ケアを通して自己実現することの意味が具体的に書かれています。そのためには、決して自分の方針を人に押し付けたり、見返りを期待したり、相手を見下したり、逆に見上げたりしないこと。そして、相手を信頼し、忍耐強く成長を信じ、そのうえ、相手以上の知識を習得するように努めることが必要なのだと理解しました。

 まさに、教師が生徒を、医者が患者を、そして親が子供をケアするために必要な心構えです。

 ちなみに、「ゆみる出版」は、医療、医学書を得意とする出版社のようで、本の中に入っている出版案内も「医療」、「死」、「病院」、「ナース」、「医者」の言葉が入ったタイトルが並んでいます。私にとっては初めての出版社です。

 もし、皆さんが医者や看護師でなくとも、人をケアすることによって自らの成長を考えている方にお勧めしたい本です。

P.S.
 でも、すごく読みづらいのは覚悟しておいてください

Posted by ten at 23:59 | Comments [13] | Trackbacks [0] このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーをはてなブックマークに追加
2006年5月24日

●人生カンタンリセット!夢をかなえる「そうじ力」 舛田光洋(著)

人生カンタンリセット!夢をかなえる「そうじ力」
人生カンタンリセット!夢をかなえる「そうじ力」

 いつになっても片付かない部屋。綺麗にしないとと思いながらも、内心は「きれいにすると、物が置いてある場所が分からなくなってしまうんだよね~」と真剣に思っている、私とあなたに贈る本です。

 こんなエピソードが載っています。

 あの突撃レポーターとして有名だった東海林のり子さんが、以前テレビで言っていたことがあります。

 犯罪が起こった家に取材に行くと、たとえばそれがマンションで起こった場合、そのマンションの外観を見ただけで、どの部屋で起こったかが分かるそうなんです。
 なぜなら、ベランダに出してあるうえ木が枯れていたり、遠目に見てもごちゃごちゃしていたりと、とにかく他の部屋と比べて明らかに汚いので一発で分かるらしいのです。

 確かに、その通りかもしれません。実はマンションの外観だけでなく、その人の外面を見ただけで分かってしまうかもと思うと、ちょっと恥ずかしくもなります。

 どの本でも重要なこととして説いているのが「捨てる」こと。この本では「過去の思い入れを捨てる」「未来への期待と不安を捨てる」とあります。

 でも、捨てられない自分にとって「使わないもの」ではなく「何カ月か、何年に一度か、本当に困った時」に使うものなので始末が悪いです。たとえば、パソコンの分解部品。パソコンの調子が悪い時に、そのガラクタ箱から取り出したCPUを入れ替えるとまた動きだしたりして、「やっぱり、古い電源やディスクやメモリも念のため取っておこう」と思いなおしたりして。

 おそらく、部屋を探せば、ノートは10冊、ボールペンは20本、ポストイットは30個くらい出てくるんだろうなと思うのですが、本当に必要な時にちょっと探しただけで出てきたりして、重宝することもあります。

 結局、困ったときには近くのデパートやお店に買いに行けばあるものばかりなのですが、それこそ貧乏性のなせる技なのでしょう。

 とはいえ、きれいな部屋と机で得られるメリットの方が大きいことは分かっています。

 そうじの第一歩は「毎日一回は努めて自然換気をしてください」とのこと。まずはそこから始めます。

 

Posted by ten at 23:59 | Comments [4] | Trackbacks [0] このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーをはてなブックマークに追加
2006年5月23日

●あたりまえだけどなかなか書けない文章のルール amazonキャンペーン

あたりまえだけどなかなか書けない文章のルール
あたりまえだけどなかなか書けない文章のルール

 以前、ライティングセミナーでもお世話になった堀内伸浩さんの新刊のお知らせです。

 明日 5月24日(水)0:00~24:00 までにアマゾンで購入するとプレゼント(e-book)がもらえます。購入した冊数に応じてもらえる e-book の数が増えていきますので、詳しくはキャンペーンの告知サイトをご覧ください。

 実は、私はすでに購入して読ませていただきました。告知文をそのまま引用します。

 本書は、主に若手ビジネスパーソンを対象としたもので、
 ビジネスシーンにおいて、報告書やメール等の文章を書くうえで、
 最低限これだけは知っておいた方がいいというルールやマナーを、
 101項目ピックアップしてまとめたものです。

 101項目(目次はこちらです)もあるので、いきなりすべてを覚えるのは難しいのですが、すでに追伸の書き方はメールで何通も応用させていただきました。

 知らないと恥ずかしいルールが書かれていますので、若手に先を越される前にオジサンこそ読んでおいたほうがいいです。自戒を込めて。。。。

 詳しい書評はsmooth さんの記事が参考になりますので、是非ご覧ください。

Posted by ten at 23:59 | Comments [4] | Trackbacks [0] このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーをはてなブックマークに追加