2006年3月30日

●凡人でも上場できる! 起業の黄金ルール 浜口 直太 (著)

凡人でも上場できる! 起業の黄金ルール
凡人でも上場できる! 起業の黄金ルール

 この本は、国際「ベンチャーコンサルタント」として、日・米・アジアで1200億以上の資金調達と50社以上の上場を支援してきた著者が、今までの成功事例を元に90の黄金ルールにまとめたものです。

 それでも、もっと簡単にまとめると、

 凡人が起業するためには、「会社を辞めたくなったら、あれこれ悩まず、家族や友人から反対されても、好きなことを勇気を持ってすぐに起業しよう。とはいえ、事前に人脈を作って100件以上のネタ探しをして、3年たっても芽が出なかったらその事業は諦めよう。」ということでしょうか?(かなり端折り過ぎました)

 体力・気力・知力に最も優れている20代、それも前半で起業すればよかったと著者は述べていますが、残念ながら私はそんな年はとおに過ぎてしまいました。(20代なんて、な~んにも考えてなかったなぁと今にして思います)

 まとめてみて分かるのは、それほど突飛なことは言っていません。残念ながらなぜそうなのかの理由付けが弱い気がしますが、それでも、起業に迷う凡人の背中を押してくれるでしょう。

 著者の浜口氏のサイトも参考になります。浜口直太の独り言

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2006年3月27日

●Life Hacks PRESS ~デジタル世代の「カイゼン」術

Life Hacks PRESS ~デジタル世代の「カイゼン」術~
Life Hacks PRESS ~デジタル世代の「カイゼン」術~

 巷で話題のこの本。(って、私が見ているサイトが偏っているのかも(笑))

 私は百式の田口さんのGTD(Getting Things Done という英語の本の頭文字で、日本語訳の本も出ています)の記事を目当てに買ったのですが、新しい気づきがありました。

 田口さんのブログはこちらです(idea*idea - Lifehacks by 100SHIKI.COM
 以前紹介した GTD 日本語訳の本はこちらです(仕事を成し遂げる技術―ストレスなく生産性を発揮する方法)


 気になることのリストって、3時間もかけて全部出して、頭を空っぽにするんですね。

 中途半端に、フランクリンプランナーとか使いながら GTD で応用しようとするから、うまく行かなかったのだなと。

 今はどちらも使ってません。あえて言うなら、メールで依頼が来たものは Outlook 2003 でフラグつけて、終了したらクリアするのと、それ以外は毎日キャンパスノートに Todo を書いて、順番に処理しているだけです。カテゴリわけも何にもしてません。逆にそれが効率よかったりして。

 他にも、メモを持ち歩くための文房具の紹介や、Google の使えるサービスの紹介 プレゼンテーションの方法、マインドマップ(FreeMindも)、ブログやRSSリーダーでの処理方法など Life Hacks と言ってしまえばそれまでですが、ある意味脈絡の無い記事をまとめたムック本です。(全部気になる私は、まさに Life Hacks 好きなのかも)

 デジタルなサービスや道具を使って、仕事を改善させてみたいと思う方は一度お手にとって見てはいかがでしょう?(って、すでに購入済な気がしますが)

 書店によっては、ビジネス書コーナーに近かったり、パソコン書コーナーだったり、雑誌コーナーだったりで、見つけにくいかも知れませんが、そのときにはアマゾンで注文すればOKです。(1500円超えているので送料無料ですし)

 今度の土日、3時間かけて気になることリストを作ってみようと思います。

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2006年3月25日

●東京ルール 都会生活研究プロジェクト (著)

東京ルール
東京ルール

 金曜日のクリエイティブ講座でも話題に上っていたこの本。早速買ってきました。

 内容もさることながら、ありそうでなかった、この本のコンセプトがユニークです。

土井さんはこんなことを言ってました

 ・田舎出身者なら誰でも書ける
 ・その人のブランドになる → 一生食べていける
 ・マーケットが大きい

 ユニークな視点ということでは、以前通勤電車で座る技術!を紹介しましたが、発想を変えることで開拓できる市場がまだあるということですね。

 私も東京へ来て、もう15年以上、逆に田舎のルールを忘れてしまいました。

 それでも、私が思う東京ルールは

 「どんな店へ入るときでも、店員が案内するまでは席に座らない」
 「エレベータに乗ったら「閉」のボタンを何回も押さない」
 「高いビルがあっても上を見上げない」
 「雪が降っても傘をさす」(雪国の人はさしません(笑))

 なんてのもあるかと。

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2006年3月23日

●チャンスと出逢うための 人脈大改造 後藤芳徳(著)

チャンスと出逢うための 人脈大改造 フツーの人でも成功できる実践法則
チャンスと出逢うための 人脈大改造 フツーの人でも成功できる実践法則

 そもそも、私に成功する力があるかはさておいて、人に自分のレベルを上げてもらおうと思って書店で手に取ったこの本ですが、いきなり目に入ったのは「自分には何も無いから人脈を作ろう」という発想はおかしいのです。何も無ければ人脈も作れません。との戒めが。ガーンガーン。それはまさに私のことだと思いつつ、レジに並んでました。

 著者の後藤 芳徳さんって、水商売で成功して、口説き方の本を出している方という印象しかなかったのですが、中身はなかなか硬いです。著者自らの考え方も当然かかれていますが、それよりも多くの人から聞いた言葉や、本から得た知識がふんだんに取り入れられていて、本の内容そのものが人脈や努力から得たものであると感じます。

 人脈を広げるためには、相手をサポートするように勤め、と同時に以前の友達とも長い付き合いを続けながら、決して危ない人を友人に近づかせない。そんな心構えが必要なのだと理解しました。

 最後にうーんと唸ったあとがきを転記します。

 人脈を作るときには、いきなり意中の相手に飛び込みでアタックをかけるより、まず自分の親しい人にステップアップしてもらって、その紹介で合う方がスムーズに事が運びます。(略)

 自分が親しい人たちを活用し、自分も活用してもらう。それが人脈作りの早道です。

 なんか、どこかで見た記憶が。と思っていたら、smoothさんのお言葉でした。

このブログの常連の皆さんも早くビッグになって、私をティーアップして下さい(爆)!

 するどい。。。。

ひとこと:自分はまず人を助けることからはじめないと。

目次

第1章 ピンチ人脈を斬る―あなたの周りにはどんな人がいますか?
第2章 チャンス人脈と出逢う―あなたは自分が成功できると思えますか?
第3章 新規人脈をつかむ―あなたは付き合う価値のある人間ですか?
第4章 未来人脈を動かす―あなたは他人に自分を伝えられていますか?
第5章 必要人脈を描く―あなたはゴールをイメージできていますか?
第6章 理想人脈を極める―あなたには無償で応援したい人がいますか?


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2006年3月22日

●目標を突破する 実践プロジェクトマネジメント 岸良裕司(著)

CD‐ROM付 目標を突破する 実践プロジェクトマネジメント
CD‐ROM付 目標を突破する 実践プロジェクトマネジメント

 久しぶりに、自分の仕事に直結する本を読みました(笑)。元はIT関連のコンサンタルトを生業としているのですが、最近はプロジェクトマネージメントの仕事ばかりしています。PMBOK とか OPM3とか、EVA とか、プロマネしている人にはお分かりの単語かと。

 そんな、はやりの手法を理解し適用してもやっぱりハマってしまうのは、プロジェクトマネジメントの難しさたる所以でありますが、この本はそんな悩みを抱えるプロマネにとって、福音となるかもしれません。

 TOCとかCCPMって、残念ながら初耳だったのですが、この本によると、各タスクのサバ(バッファー)を全部、親方(プロマネ)に任せてしまう事によって、プロジェクトの納期を管理し、人間のやる気を起こさせる方法です。

 おそらく、元々の概念は難しいのでしょうが、この本では「プロジェクトの害虫」達を使って分かり易く書かれています。サバよみ虫、パーキンソン虫、一夜漬け虫、ていねいな仕上げ虫、マルチタスク虫。

 サバよみ虫は人間であれば誰でも持っているもので、「何日でできる?」と聞かれれば、担当者はサバを読み、その上に報告する管理者も加えてサバを読む。仕事が早く終われば、ていねいに仕上げるタスクを追加し(ていねいな仕上げ虫)、逆にぎりぎりにならないとやる気が出ない(一夜漬け虫)。

 ここにはチョーやる虫になるため(させるため)の極意があります。いつもプロジェクトが綱渡り(たまに落下する)方にはお勧めの本です。

目次

1 プロジェクトが遅れるわけ
2 科学的サバ取り段取りと親方バッファ
3 「あと何日」の進捗管理
4 実践編 実践的工程表の引き方「科学的段取り八分」
5 マルチプロジェクトマネジメントの極意は「経営」そのもの
6 TOCを使えば「当たり前のこと」ができるようになる
7 事例紹介


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2006年3月21日

●でこちゃん わたしのえほん つちだ のぶこ (著)

でこちゃん わたしのえほん
でこちゃん

 ビジネス書読むのがのがつらくなって、次は絵本に手をのばしたか? と思われそうですが、いやいや、最近の休日はたまに子供相手に本を読んでたりします。童話や、心温まる話が多いのですが、こちらは大人でも笑える絵本のご紹介です。

 主人公のてこちゃん(でこちゃんではなくて、てこちゃんです)は日曜日にお母さんに髪の毛を切られて、この表紙のようにおでこ丸出しになってしまいます。てこちゃんは恥ずかしくて、ねこのニャゴやお兄ちゃんからおでこを目立たないようにするアイデアをもらいますが、それがまた笑えます。

 翌日は幼稚園への登園の日。1日たったら直っているかと期待して寝ますが、もちろん元に戻るはずもなく。最後はお姉ちゃんのアイデアでハッピーエンドに終わります。

 子供向けの絵本ではあるのですが、大人も楽しめますし、絵のすみずみにも笑いが隠されていたりと、何度も楽しめます。

 著者は元々イラストレータだとか。出版社も絵本とはあまりなじみの無い PHP研究所。他の絵本とは違うと言う事はそれだけでお分かりいただけるかと。

 ビジネス書を買いあさるお父さん、たまにはこんな本も一緒に買うと、自分もお子さんも楽しめますよ。

 あと、絵本を買うときにはこちらのサイトがレビューも豊富で参考になります。(絵本ナビ) 

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2006年3月20日

●思考と行動における言語 S.I.ハヤカワ (著)

思考と行動における言語
思考と行動における言語
思考と行動における言語
(本の表紙はamazonには無かったので、出版元からのリンクです)

 この本は土井英司さんの「成功読書術」からの1冊です。成功読書術に紹介されている本は30冊のうち、やっと15冊読み終えたというところでしょうか。

 この「思考と行動における言語」は、ページ数が少なく、行間もあり、重要な箇所は太字で書いてあるような最近のビジネス書とは全く逆で、簡単な本に慣れすぎた私にとっては非常に読みにくいです。目で文字を追っていながらも、頭に入ってこないことも何度もありました。それでも、一通り読み終えたのは、この本に書かれている内容が核心を突いているからです。

 日本語訳の初版は今から50年以上前に書かれたようですが、その内容は今でも古くありません。逆に、情報過多になりつつある現代だからこそ、必要な事柄ではないかと思います。

 残念ながら、全てのページを理解するにいたっていませんが、いくつかピックアップして内容をご報告したいと思います。

■報告、推論、断定

 私たちは、「お互いは驚くほどお互いの報告を信頼し合っている」と言います。たとえば、「かれは怒っていた」と言えば、本当は話し手の推論であるにもかかわらず、本当に怒っていたのだと思うでしょう。

 また、ちょっと色付けをするだけでウソをつかないでウソをつくこともできます。好ましくない言い方を加えることによって、受け手に勝手に悪い印象を想像させることもできるのです。

■分類

 人は物に対して必然性があって名前を付けています。

 例えば、頭の形、体の大きさ、尻尾が少しだけ違う動物が村を走り回っていたとします。もし、小さな体の動物が家の穀物を食べてしまった、頭が四角い動物は人に噛み付くなどの特性があるとすれば、人はそれぞれの動物に名前をつけて区別しようとします。

 このようにして、動物だけではなく、自分に関連するもの全てに対し、名前をつけて分類しようとします。危険なのは、人はこの分類によって物事全てを定義づけしようとするということです。この一度貼ったレッテルによって、人は長い間理解し続けると言う話は、土井さんの「クリエイティブ講座」でも話されていたことです。

 物は言葉で言い表す事はできません。この本では、表現するためには「自分の口を手でふさいで、指でさせばいい」と言います。つまり、それ以外で表現する事は受け手によって異なる想像をすること、話し手にとっても受け手に対して意図的に想像力を操ることができるのです。

■広告のキャッチフレーズ

 当たり前の事実を述べる事で、その製品は独特なものであると見せかけることができます。その事実は他の競合製品でも同じでは無いのかなどとは考えませんよね?


 この本は「ああしなさい、こうしなさい」という結論は簡単には書いていません。どう捕らえるかは読者にゆだねられているのでしょう。事実を受け止め、自分の例と重ね合わせて理解することが必要なのだと思います。この本を理解すれば、言葉で完璧に説明、理解できると思っている人の心を操るのは難しくありません。逆に操られないよう受け手が理解する必要があります。

ひとこと:
ほんとに読むのは辛かったですし、この本を単純化して説明することも難しいです(私の読解力が弱いから?)が、読むことによって得るものは大きいはずです。


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2006年3月17日

●相手の潜在意識から説き伏せる! ビジネス・コールドリーディング 石井 裕之 (著)

相手の潜在意識から説き伏せる! ビジネス・コールドリーディング
相手の潜在意識から説き伏せる! ビジネス・コールドリーディング

 いままで何冊かNLPの本を読んできましたが、言っていることは分かるものの、実践となるとなかなか身につきません。それはおそらく、方法が複雑すぎたり、相手を観察する必要があるために、会話のレスポンスが遅くなるし、話に身が入らなくなってしまうからではないかと感じています。

 コールドリーディングは、この本の定義で言えば「話術や心理テクニックを駆使して、本当は相手のことをまったく知らないのに、知っていると思わせる「騙しの技術」 」でありますが、良いことを言っているのに話し方のせいで損をしている人もたくさんいます。自分の気持ちを適切に相手に伝えるためにはある程度のテクニックは必要です。そのためには相手の壁を取り除く必要がありますが、単に騙すのではなく以下を目的に本書は書かれています。

 「コールドリーディングで使われている技法を応用して、相手の心にあなたというビジネスマンの好印象を刻み込むためのテクニックを公開しようというのです。」

 本のタイトルは非常に刺激的ですが、それほど強引でもないというのが私の本を読んでの印象です。

 この本に書かれていることは非常にシンプルです。テクニックも分類すれば10個もありません。しかし、まずはこの本からはじめれば身につくのではないかと思います。

 最後の章には「自分の中のカリスマを呼び覚ます1ヶ月プログラム」として、以下の4つのプログラムを1週間ごとに行うよう書かれています。これはおすすめです。

WEEK1:ゆっくり食べる

WEEK2:走らない

WEEK3:議論しない

WEEK4:自分の気持ちを明確に伝える

 先日、自分の意見をしっかり相手に伝える「アサーティブ」という本を読みましたが、アサーティブになる前に相手に信用してもらうため、自分自身の壁を越えるためのトレーニングとして、この1ヶ月プログラムは有効ではないかと思わせてくれます。

ひとこと:石井 裕之さんの本は他にも2冊持っていますが、この本も含めてすべてアマゾンキャンペーンで入手しました。どれも、音声セミナーがついてくるのですが、どれも面白いし、ためになる内容です。Webで販売されているCDも購入してみようかと思っています。

著者の石井 裕之さんサイトはこちらです。 + SUBLIMINATION + 


目次

1 まずはこれだけを頭に叩き込め!WeタイプとMeタイプ
(「誰に言うか」ということを明確に意識すること
人間は感受性で二つのタイプに分けられる ほか)

2 コールドリーディングでファーストコンタクトはここまで変わる!
(最初が肝心!ビジネストークの入口に活かすテクニック
イエスセット・ノーセットで自分の流れを作り出す ほか)

3 考え方一つでどんなトラブルもエレガントに乗り越えられる
(面倒なお客さまなんかいない!ピンチをチャンスにするテクニック
結局は、自分が強くなるしかない)

4 自分の中のカリスマを呼び覚ます一か月プログラム
(パーソナルカリスマの時代
「自分という壁」を越えるために)


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