2006年2月 9日

●ハンバーガーを待つ3分間の値段 斎藤 由多加 (著)

ハンバーガーを待つ3分間の値段―ゲームクリエーターの発想術幻冬舎セレクト
ハンバーガーを待つ3分間の値段―ゲームクリエーターの発想術

 皆様の評判がよいので私も読んでみました。この本は「ほぼ日刊イトイ新聞」の連載が元になっていますが、著者は人気ゲームソフト「シーマン」の開発者です。それにしても、どうやったらこんな考え方が出てくるのだろうと、疑問を持つほど発想力が豊かな方です。

 おそらく、物事に対しての見方、特に疑問を持つ頻度が違うのではないかと、どんなものに対しても好奇心を持って見ているのではないかと思うのです。

 先日、発想法に関するトピックを書きましたが、アイデアのヒントは疑問を持つこと。そうすることで、その時は解決しなくても、頭の中で無意識に回答を探し続ける。疑問を持つからこそ普段何気なく見ている物事からアイデアがわいてくる。そういう感性をお持ちの方なのではないかと勝手に想像しています。


 ひとつ、仕事の改善につながりそうな印象に残った部分を引用します。

 シーマン開発中のこと、ゲーム主人公のシーマンが同じセリフを何度も返してしまう課題がありました。そのままでは他の問題と混じってしまうような課題に対して「バンテリン現象」という名前をつけます。(片言の日本語で「バンテリン」と話すCMが大量に流されていて頭に残ったから)この事によって誰もが話題にするようになり、この「バンテリン現象」は別の解決策を生むことになります。

 普段の仕事に関しても同様で、なかなか口で説明しづらい課題であるがためにどうしても忘れがちになってしまうことがあります。強制的に名前をつけることによって、メンバーの意識をその話題に向けさせる手法は非常に参考になりました。

ひとこと:そのネーミングのつけ方がセンスを問われますね


アイデアに関する記事
アイデア超・発想法 最初に浮かんだ案は今すぐ捨てろ
ポケット・アイデアマラソン手帳’06 とアイデアマラソンセミナー
アイデアのヒント
アイデアのつくり方

P.S.
ポストイット、参考になる箇所が少なかったわけではなく、まずやってみようと思う部分に貼りました。気づきはすべてのコラムで得られます。


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2006年2月 8日

●ウェブ進化論 梅田望夫(著)

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる ちくま新書
ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる

 本日、予約していたこの本が届いたので、帰宅後久しぶりに自宅で本を読んでみました。(最近読書はほとんど電車の中です。しかも客先が近くなって電車で15分&朝は満員電車で読めないので、1日1冊は難しくなりました)

 著者の梅田 望夫さんはシリコンバレー在住、ITの世界では有名な方です。著者のブログはこちらです。My Life Between Silicon Valley and Japan

 この本では今後のインターネットの世界はどうなるのか、多くの書籍、Webサイトの情報を引用しながら著者の豊富な経験、知識を用いて解説しています。グーグルブログロングテールWeb2.0アマゾンなど現在の重要なキーワードについて、今までの歴史と今後どのように変化していくのか。ほんと、鋭い洞察力にはいつも感動します。専門用語もできるだけわかりやすく書かれているので、ブログを書かれているほどの知識をお持ちである方ならば比較的楽に読めるのではないかと思います。なぜこのキーワードが重要であり、今後未来を占うのに欠かせないのかが分かります。とは言え、元々のキーワードがかなり難解なので分からないところは飛ばしても十分得るものはあります。

 私自身、特に印象に残ったのは「こちら側」と「あちら側」という考え方です。「こちら側」というのは私たち利用者側、「あちら側」というのはインターネット側。例えば、マイクロソフトはこちら側、それに対抗したネットスケープもこちら側、そして急成長を遂げるグーグルはあちら側です。

 そして、マイクロソフトとグーグルは世代がまったく違うということです。ビルゲイツは現在50歳。大学時代に個人でコンピュータを所有することに感動して、後にマイクロソフトを作りましたが、グーグルの創業者はそのとき2歳、中学に上がるころにはコンピュータを個人で所有する事は当たり前であり、インターネットの無限の可能性に感動してグーグルを作りました。つまり、マイクロソフトは「コンピュータの私有に感動した」世代、グーグルは「パソコンの向こうの無限性に感動した」世代であり、この格差が非常に大きいということです。この差はなかなか埋められるものではありませんし、いきなりあちら側へシフトさせるのも難しいのです。

 梅田氏は「まだ、あちら側・信頼ありのボックスでの圧倒的成功例は出ていない」と言います。両社の年齢差が18年なので次に期待すべきは1991年生まれではないかと。もちろん、思考実験であるとの仮定付ですが。そして、以下のように結論付けます。

 2010年代に、グーグルを凌駕するコンセプトと新技術を引っ提げたベンチャーが、日本から、今の日本の中学生たちから生まれる可能性は、歴史から考えても十分に「あり得る未来」なのである。

 今日は時間が無かったので30分でざっと読んでしまいましたが、また改めて読んでみようと思う名著です。

 あと、今回の出版を記念したイベントの音声ファイルがPodCastで配信されています。こちらも今度聞いてみます。http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20060207

ひとこと:私は「コンピュータの私有に感動した」世代で、なかなか「あちら側」に行けないです。。。。

 

目次
序章 ウェブ社会―本当の大変化はこれから始まる
第1章 「革命」であることの真の意味
第2章 グーグル―知の世界を再編成する
第3章 ロングテールとWeb2.0
第4章 ブログと総表現社会
第5章 オープンソース現象とマス・コラボレーション
第6章 ウェブ進化は世代交代によって
終章 脱エスタブリッシュメントへの旅立ち

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2006年2月 6日

●千円札は拾うな。 安田佳生(著)

千円札は拾うな。
千円札は拾うな。

 この本の著者である安田 佳生さんは株式会社ワイキューブの社長で、いままで「採用の超プロが教えるできる人できない人」などの著書でベストセラーを出している方です。

 本書購入のきっかけは私の自宅近くの書店でビジネス書No.1になっていた事もありますが、ニタさんのブログで「ちょっと、神田さんっぽい、発想の経営者だと、思います。」という一文です。(神田さん好きなので)

 確かに、神田昌典さんの本のように非常識に見えて実は理にかなっている内容ではないかと思います。本の題名自体、非常識ですが、千円札を拾ってはいけないのは

千円札を拾うと目線が下がり、他のものが見えなくなるから。

と、「一円を大切にすると大きなお金も寄って来る」と説く、斎藤一人さんが聞いたら怒りそうな成功法則です(笑)。

 本書が一貫して述べているのは「やめること、捨てることの大切さ」だと私は理解しました。
・頑張って働くことをやめる
・間違えたと気づいたらその事業をやめる
・電車を乗るのをやめる
・自分の価値観に固執するのをやめる
・重要なのはやめる決断
・過去の自分を捨てる
・自分に似合うスーツを捨てる

 今まで自分が良しと思っていた事を捨てることによって新しいステージが見えてくるのだと思います。今までの努力を無駄にしないことよりも、

自分の時間には価値があると思い、意識して時間を使っているか

こちらの意識にフォーカスを当て、これからの時間を大切にすることの重要性は納得です。

 しつこく、しつこく続けることが成功への道だと説く本も多く、私自身はその考え方のほうが好きですが、たまにはその努力の方向が間違っていないか一歩引いた目で見ることも必要なのではないかと感じさせてくれる本です。

 

目次
・男性アイドルの頂点は髪型でわかる・大きいことはもはや安定ではない
・一手先で「損」と見なすか、三手先の「得」を見越すか
・値切りは半額に、値上げは三倍に
・晴れた日にこそ傘をさす
・決算書に表れない投資のリターン
・彼氏は「彼女がいる人」のなかから選ぶ
・「似合うスーツ」は選んではいけない
・質の追求に限界はなく、量の追求に未来はない
・リスクという言葉の本当の意味

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2006年2月 5日

●ホームレスから1億円稼いだ成功法則 高木雅邦(著)

ホームレスから1億円稼いだ成功法則―How to be a billionaire
ホームレスから1億円稼いだ成功法則―How to be a billionaire

 著者である高木 雅邦さんは3年前、インターネット経由で全ての銀行預金を盗まれ、ホームレス生活を経た後に見事億万長者として復活された方です。

 以前、中島孝志先生のキーマンネットワークで高木さんの公演を聞いたことがあります。高木さんは見た目も本当に普通の方で、喋りもカンペを見ながらお話しするくらいで、プロのように上手ではありません。(ご覧になってたら、すいません)

 でも、その正直なお話がとても真実味を帯びていて、どん底からでも復活できるんだという希望を与えるには十分な内容でした。そのときの状況は中島先生のブログでも紹介されています。

 その公演でお話されていた内容がこの本に書かれています。ホームレス生活を続けながら、希望を捨てず、アルバイトをすることも無く、朝から晩まで書店で立ち読み、段ボール箱いっぱいのアイデア出し、チラシ拾い(キャッチコピーや市場調査のため)を続けた後、半年後にはインターネットで初めて商品の受注を得ることになります。

 高木さんの成功法則はご自身の経験によるところも多いですが、神田昌典さんなど成功本に書かれている方法も実践されています。書かれている成功法則自体は目新しいものではありませんが、より具体的であり、「やってみよう」という気にさせてくれる本です。

 この本を購入すると、インターネットからオーディオCDをダウンロードすることができます。こちらもお話自体上手ではないのですが(何度もすいません)、個人的にはとてもお勧めです

 ちなみに、億万ホームレスってすごくインパクトのあるブランディングです。一度聞いたら忘れないです。

参考:
ホームレスから1億円稼いだ成功法則 


目次 (は"続きを読む"を押してください)

プロローグ   ホームレスになった僕。
 
第1章 「億万のお金」が寄ってくる人、逃げていく人
1.「お金拒絶症」にかかっていませんか?
   あなたはお金が好きですか?
   「馬の耳に念仏」では意味がない
   「お金拒絶症」の営業マンは出世しない
   「お金拒絶症」はこうしてかかる
   「お金拒絶症」の人はお金が消えていく
   「お金拒絶症」のイエローカード
   「お金が好き」と「お金が欲しい」は別もの
2.お金が寄ってくる人、逃げていく人
   人間は3種類に分かれる
   【貧乏ソフト】だとお金にいじめられる
   【そこそこソフト】ではお金持ちになれない
   【億万ソフト】はお金のほうから寄ってくる
3.億万ソフトはこうして機能する
   「楽して儲ける」を必死に考える
   フリーターから月収100万円へ
   チャンスを嗅ぎ分ける脳
4.イメージングで潜在意識を鍛える
   「熱いヤカンに触るな」がお金を遠ざける
    間違った自己防衛本能がお金を遠ざける
   「できる」と思えることは本当にできてしまう
第2章 「億万ソフト」を脳にインストールする方法
1.お金に感謝する
   お札にアイロンをかける
   声を出して感謝の気持ちを伝える
   お金にも人格がある
   なぞのインド人の教え
   「お金に感謝」した翌日に現金収入
2.億万長者をイメージする
   億万長者の世界を思い描く
   書くことで脳を鍛える
   自分だけの隠れ家をつくる
   右脳イマジネーションマップを描く
   具体的に「億の夢」を描く
3.お金持ちと付き合う
   金持ちソフトに洗脳する
   お金持ちとの出会い方
4.お金儲けは必然です!
   原因のない結果はない
   「億万ソフト」が生む必然
   「運がないから…」という言い訳
第3章 「億万への道」をつくり出す
1.ターゲットを設定せよ
   「目標」と「ターゲット」は違う
   最終期日を決める
   空白カレンダーの威力
   サクセスへのキップ
   報酬も具体的にイメージする
2.現在地を確認せよ
   進むべき道の基点を見つける
   自分自身のたな卸し
   5年前の確認項目が現実に!
3.マイナスパワーを受け止める
   マイナスパワーも大きな力
   声を失ったDJ
   すべての人は大きなパワーを秘めている
   大きなマイナスは大きなプラスを呼び込める
4.マイナスパワーをプラスに転換せよ
   「ネガティブになるな」は無理
   一撃でリベンジを果たすマイナスパワー
   責任は自分で引き受けろ
   襲撃計画を立てる
   ストレスを客観視する
   遺書を書く
第4章 「億万を生む」アイデア構築法
1.「億万ソフト」を有効に使う
   ひたすらアイデアを考える
   左脳を鍛えて右脳を活性化する
2.400のアイデアを生む発想法
   浮かんだアイデアは書き留める
   トライアングル右脳アイデア構築法
3.やりたくないことにヒントがある
   自分の価値観に合わせる
   ミッションを明確にする
   やりたくないリストをつくる
   「自分にプライドを持ちなさい」
   人生観、価値観を守り抜く
4.脳内に化学反応を起こせ!
   ヒントはいたるところにある
   チラシは戦略の塊だ
   サンプルはガンガン申し込む
   本屋さんに通う
   電話帳も侮れない
   お金持ちと会う
   自己投資は惜しまない
   プログラムソフトを活用する
   成功モデルはどんどん真似る
   アイデアはどんどん漏らす
   情報は情報を呼ぶ
5.客の財布は空っぽにせよ
   「欲しい!」と思ってもらうには?
   痛みを緩和してあげる
   商品を最大限にアピールする
   ターゲットを絞る
   実体験から生まれた1億を達成したビジネスアイデア
   「自分のため」を商売にする
6.「楽」の中に成功の秘密がある
   自分が楽しくなることを探す
   「必要性」に「快楽ギャップ」を付け足す
   定期宅配という黄金のシステム
第5章 「億万への道」を実現するために、
    やってはいけない3カ条
●億万実現のための第1条  事業計画を立ててはいけない
   計画に縛られてはいけない
   熟成されるのを待つ
   やりたくなったときに行動する
●億万実現のための第2条  借金をしてはいけない
   予算内でできることを考えよ
   自分の力量を超えてはいけない
●億万実現のための第3条  失敗から学んではいけない
   決して反省会は開かない
   成功することだけをイメージする

エピローグ   パソコンを持ったホームレス

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2006年2月 2日

●増補版 アサーティブ 岩舩展子(著), 渋谷 武子 (著)

増補版 アサーティブ
増補版 アサーティブ

 今日は、昨日に引き続きコミュニケーションスキルに関する本です

 アサーティブとは「アサーション」「アサーティブネス」と同様で自己主張を意味します。この本ではもっと踏み込んで「自分を大切にし、相手も同じように大切にする」ことをアサーティブな態度と定義しています。

 ちなみに、この本では人間関係のあり方として以下のように分けています。

1)自分のことだけを考えて、他人のことは考えない、他人のことは後回しにする関係 - アグレッシブ
2) いつも他人を優先し、自分を後回しにする関係 - ノンアサーティブ
3) 自分を大切にしながらも、他人への配慮もする関係 - アサーティブ

 アグレッシブは単に自分勝手ですが、ノンアサーティブな態度をとる人は意外に多いのでは無いでしょうか?そして、たまに疲れがたまって爆発すると。

 では、アサーティブにするには何が重要かというと

 アサーティブな態度をとるために一番重要なのは、「自分が言いたいことをきちんと把握している」ということです。

 そして、様々な問題を解決するには

 自分がどうしたいのかをはっきりと感じ取り、問題への対処を考え、関係する人々の意見を尊重して調整をしていきましょう。

 ということなのです。

 完璧主義であることは、たまに大きな挫折感を味わうことになります。そして、行動に制約がかかることになります。「○○をしてはいけない」と。そのパターンに決別るためには「アロウアー(許すもの)」が有効です。

 完全であれ ・・・・ 「あなたは今のままでいい」
 急げ・・・・・・・・ 「時間をかけてもいい」
 もっと努力しろ・・・ 「それをすればいい」
 他人を喜ばせろ・・・ 「自分のことを大事にしていい」
 強くあれ・・・・・・ 「弱い自分も味がある」

 これらの言葉を意識的に自分にかけることにより、、軌道修正することは可能です。

 また、自分の説明が足りないために、相手にいやな気にさせることも多いでしょう。「ちゃんとしてください」とか「しっかりしてください。」では相手に通じません。いつまでに、なにを、そして事実を伝えることが必要なのです。

 もうひとつ、

 自分の気持ちや要求を正確に伝えるための効果的な言い方として。「私」を主語にして話す「アイ・メッセージ(I Mesage)」があります。

 「あなたは、○○だ。だから・・・・」ではなくて、「私はこう思う」「私はこう感じる」「わたしはこのようにしてほしい」と表現することで、相手を攻めたり、傷つけたり、侮辱したりする言い方にはならない、ということです。

 この本は身近にありうる様々な事例を元に、どうアサーティブに対応すべきかが解説されています。もし、○○の対応をすれば、相手と自分はどう感じるか具体的に示しています。


 私自身はというと、自分で言うのもなんですが、アサーティブに過ごしているのではないかと。ちょっとノンアサーティブな面はありますが、それで鬱憤が溜まらなければそれで良いのではないかと最近思っています。でも、この本を読んですぐに応用できるかというと、人間の心理なんてそんな簡単には変えられないです。

 ひとこと:言うべきときはちゃんという(ちゃんと説明する)のも必要ですね。


目次

[Chapter 1]自由な自分になろう
[Chapter 2]感情がわかれば自分がわかる
[Chapter 3]問題解決力を身につける
[Chapter 4]コミュニケーション能力の向上をはかる
[Chapter 5]人間関係の危機からの脱出
[巻末付録]日常出会いやすい問題とその対処法

Posted by ten at 23:59 | Comments [9] | Trackbacks [1] このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーをはてなブックマークに追加
2006年2月 1日

●初対面の教科書―おちまさとプロデュース

初対面の教科書―おちまさとプロデュース
初対面の教科書―おちまさとプロデュース

 この本、書店で見たときはイラストたくさん、読みやすい自己啓発本かと思いました。

 が、しかし、それだけではありません。おちまさとさん特有のユーモアが随所にちらばめられており、まさに「おちまさとプロデュース」の意味が本を読んだ後に気づきました。この意味は実際に手に取っていただかないと、分からないと思いますので、内容だけお伝えすることにします。

 私も人見知りなので、初対面では黙ってしまうことが多いのです。多くの本では、黙ってお客の話を聞くのが良い営業だと、むしろ寡黙なほうが良いと言われていましたが、必ずしもそうではないと感じています。

 聞き上手と寡黙は違います。この本では、相手をリスペクトする事の重要性を説いていますが、「聞き上手」についても相手をリスペクトする視点から、その方法が書かれています。「聞き上手」とは、まず「本当に話を聞いている」事を相手に伝える必要があります。一番実践しやすいのは「メモ」と「相づち」です。相手が「ここで相づちを打ってほしい!」「ここでメモを取ってほしい!」という場面で的確にメモを取り、深く頷くことが重要なのです。タイミングを計るのが苦手な人は、まず真剣に相手の話を聞き、にこにこ笑ってメモを取り、深く深く頷く。まずはそこから始めましょう。ということなのです。

 「聞き上手」が初級編であるならば、その後は「まとめ上手」、「たとえ上手」へと進んでいきます。

 他にも初対面にありがちな、失敗、疑問を、おちまさとさん独特の口調で分かりやすく、解説されています。

 ひとこと: やっぱり、ネタは事前に仕込まないといけないんだなぁ。

関連リンク:
●スカウト倶楽部 (第2回) おちまさと さんと サイバーエージェント 藤田晋 社長の対談
http://10bai.jp/archives/2005/12/post_79.html


Tokyo Ochimasato Land(おちまさとの抜き打ち日記)
http://ameblo.jp/tokyoochimasatoland/



目次 (は"続きを読む"を押してください)

第1章 初対面の正体を知る
1 これまでの初対面を振り返る
初対面とは何か?
「アガり」のメカニズム
2 初対面の心構え
目標は高く、気持ちは謙虚に
失敗は取り返せる

第2章 初対面のお作法
1 前日までの準備
ネタを8つ準備する
安心するためのシミュレーション
2 初対面当日のお作法
結局は「空気」
リリースタイミングをはかる
聞き上手は初対面上手
オカメハチモク など

第3章 初対面力を鍛える
1 初対面力アップの即効テクニック
応接室でアガらない
対人関係に政権交代なし
2 初対面力アップのトレーニング
初対面ジムに通う
偶然磁石になる

第4章 シチュエーション別! 実践初対面
1 恋愛系の初対面
女性と会っても緊張しない
恋愛を長続きさせる初対面
2 ビジネスの初対面
1対多数はキーパーソンをおさえろ
3人での初対面
3 その他のいろいろな初対面
合コンでの決め技
面接だって初対面
電話・メールでの初対面 など

第5章 初対面裏技集
第ゼロ印象
言葉尻強制変化
第2初対面を意識するなど

補章 初対面にまつわるエトセトラ
ジーンズで余裕
百戦百勝を狙わない
イニシアチブ風船
ナチュラルボーン初対面

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2006年1月27日

●気くばりのすすめ―心のある社会をつくる「思いやりの技術」 鈴木健二(著)

気くばりのすすめ―心のある社会をつくる「思いやりの技術」
気くばりのすすめ―心のある社会をつくる「思いやりの技術」

 今から20年以上前に書かれ、430万部の大ベストセラーとなった「気くばりのすすめ」。
すでに古典といわれる領域にあるこの本が復刊されています。

 出版当時、私は高校生ぐらいでしたか。もちろん、題名は知っていましたが、本を読む習慣は無かったので、この本も目を通すことはありませんでした(たぶん、実家にはあったはず)。当時NHKのアナウンサーだった著者の鈴木健二氏は頻繁にテレビに登場していたことを覚えています。

 人の心を思いやることの重要性はいつの時代でも変わらず、この歳になって、あらためて読んでみようかなと思う本です。

Posted by ten at 23:59 | Comments [0] | Trackbacks [0] このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーをはてなブックマークに追加
2006年1月26日

●通勤電車でイライラしない技術

通勤電車でイライラしない技術
通勤電車でイライラしない技術

 この本では、通勤電車でありがちな人を観察し、その対応策を考えます。

 例えば、新聞を大きく広げて読む、通称 Mr.新聞 には新聞をゲンコツか指で叩いて当事者の怒りを誘うとともに、新聞を読みづらくするなどの対処法が解説されています。(そこまでしなくてもいいと思いますが、やりたくなるのは事実ですね。(笑)

 私は現在、通勤時間1時間です。朝は遅いので、ゆったりと通勤できるのですが、たまに朝のラッシュ時に電車に乗ると、皆さんピリピリしているのが肌で感じます。それこそ、人にぶつかっても、それが日常のように、振り向きもせず、エスカレータに向かって我先にと急いでいます。私を含めてですが、時間の余裕を持ってゆったりとした通勤をしたいですね。

 そういえば、以前通勤電車で座る技術!という本がありましたが作者も、出版社もまったく違います。しかも、翻訳本です。


出版社のWebからの紹介文

 電車の中の迷惑人間をイギリス流の皮肉っぽいジョークを交えて分析する本。撃退法を学んで、明日からの通勤電車を快適にやり過ごそう

Posted by ten at 23:59 | Comments [2] | Trackbacks [0] このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーをはてなブックマークに追加