2005年11月 6日

●星の商人 犬飼ターボ(著)

星の商人 -「成功の秘法」を手に入れるためのレッスン-
星の商人 -「成功の秘法」を手に入れるためのレッスン-

 他人の成功を助ける事。それは、単に自己満足ではなくて、自分のことと相手の事2人分の情報に気づく事になる。そして、アイデアが加速され、結局は自分に返って来る事になる。

 共存の世界で生きるのか、競争の世界で生きるのか、それは自分で選ぶもの。どちらが正しいと言うものではない。

 内容はとてもシンプルです。

 著者の犬飼ターボさんのやさしさが伝わってきます。チャンスと合わせて読むとより倍増します。

 いまさらながらではありますが、連続した時間が取れたので読んでみました。手に取るのが遅くなったのは、今まで成功物語を何冊か読んできて途中で止められた試しがなく、この本でもおそらくそうなるであろう事が事前にわかっていたからです。でも、40~50分で読めると思います。


東京のセミナーも参加します。
幸せに成功する方法 (アフィリエイトではありません)
日時:2005年12月17日(土)18:30~
場所:すみだリバーサイドホール


-- 目次 --
1湾岸都市の賢者
2信じる者と疑う者
3羊皮紙に隠された秘密
4ソルフィ号の船出
5バティス
6レキネス
7魔物との対決
8星の商人

Posted by ten at 02:18 | Comments [10] | Trackbacks [3] このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーをはてなブックマークに追加
2005年10月28日

●大人のための読書法 和田秀樹(著)

大人のための読書法
大人のための読書法

 精神科医にして作家の和田秀樹氏は子供の頃は読書嫌いだったと言います。その和田氏が、読書を初めとした大量の情報をどう捌くか、忙しいビジネスマンのコストパフォーマンスも考慮に入れながら書いた本です。

 ハズレの少ない本を選ぶには、「新書を買う」(長期間置かれることを前提として作られているから)、「信頼できる著者を追いかける」。効率的に読む方法として「一部熟読法」(必要な部分だけを熟読する)が挙げられ、その必要な部分とは「著者の主張は第1章に書かれることが多い」といった、自らの著者の経験を生かしたノウ・ハウも書かれています。

 最近、フォトリーディングなどの読書法でも言われていますが、どうしても最初から読み始めて、途中で挫折してしまう完璧主義の方(1年前の私はまさにそうでした)にはお勧めの本です。あとがき入れても179ページの新書なので、気楽に読めると思います。


-- 目次 --
序章に代えて―大人に相応しい読書のすすめ
第1章 本を読む動機について
第2章 本は必要な部分だけを読めば良い
第3章 情報を自分の人生に生かすための知恵
第4章 知的生活を送る大人のための推薦図書
第5章 本以外の情報源をどう活用するか
第6章 インターネットという情報の化け物を捌く
終章に代えて―本を読む人が生き残る

Posted by ten at 23:39 | Comments [0] | Trackbacks [2] このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーをはてなブックマークに追加
2005年10月27日

●情報の文明学 梅棹忠夫(著)

情報の文明学
情報の文明学

 ご存知の通り、この本は土井英司さんの「成功読書術」からの1冊です。

 国立民族学博物館初代館長であり、理学博士である梅棹忠夫(うめさお ただお)氏による「情報産業論」(1962年)、「情報の文明学」(1988年)、「情報の考現学」(1988年)等の論稿を1冊の本に纏めたのがこの「情報の文明学」です。

 情報産業とは、梅棹氏の造語であり、現在も広く使われている言葉であることから、産業界、特に情報、知識、マスコミ界に対して広く影響を与えたことがうかがい知れます。

 現在の産業はこの情報の概念が重要であり、人は五感(視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚)によってものを買う時代になっています。繊維産業を例にとっても、消費者が買うのは布地、あるいは繊維ではなく、その布地の上にのせられた色彩、模様、デザインなどの感覚情報を買っているのです。

 今から20年近く前、「情報産業論」にいたっては40年以上前に書かれた論文であるにも関わらず、少しも古臭さを感じない、これからの未来を予見するために必要な著書であると感じます。




 と、ここまでは一般的な書評として書いたのですが、個人的には読むのが大変な本でした。産業界に対する予見は目を見張るものがあるのですが、「で、どうすればいいの?」という答えがありません。以前、「読書について」でショウペンハウエルが述べていた「読書は他人にものを考えてもらうことである。読書の際には、ものを考える苦労はほとんど無い」がまさに私の状態を的確にあらわしており「自分でものを考える力を失っていく」状況にあることを認識しました。

 安易なノウハウ本に依存するあまり、自ら考える力を無くしている今の自分を振り返るきっかけとなった意味でも、この本を読んだ意義はあると思います。


-- 目次 --
放送人の誕生と成長
情報産業論
精神産業時代への予察
情報産業論への補論
四半世紀のながれのなかで
情報産業論再説
人類の文明史的展望にたって
感覚情報の開発
『放送朝日』は死んだ
実践的情報産業論〔ほか〕

Posted by ten at 08:41 | Comments [4] | Trackbacks [0] このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーをはてなブックマークに追加
2005年10月26日

●あなたの魅力を演出するちょっとしたヒント 鴻上尚史(著)

あなたの魅力を演出するちょっとしたヒント
あなたの魅力を演出するちょっとしたヒント


 劇団「第三舞台」の主宰者であり演出家である鴻上尚史さんによる、自己表現を演出するための本です。顔、髪型、服装といった外見ではなく、感情、声、体、言葉をを魅力的にするためには何をしたら良いのか。「よりよい人生を生きるため」の工夫が具体的に書かれています。


 ここでは、特に面白かった「言葉のヒント」について書いてみます。


■三つの輪

あなたが、1つのことに集中して、周りに関心がない状態を第一の輪、
あなたの関心・集中が相手に向かっている状態を第二の輪、
相手が複数の場合は、第三の輪の状態と呼びます。

 例えば、本を読んでいる状態は、第一の輪ですが、隣に誰かいて、本に関して話している状態は第二の輪、本に集中できず、周りのことばかり気になっているような状態は第三の輪です。


■状況と言葉のずれ
 言葉が発せられているにも関わらず、違和感を感じる状態についていくつか例が挙げられています。

ファーストフードで

 「ポテトもいかがですか?」という言葉は「第二の輪」に対応していません。満面の笑みで言っているその言葉は、「相手と話す言葉」ではなく、「第一の輪」に対応する「自分に話す言葉」つまり、「ひとり言」なのです。つまり、状況と言葉がズレているのです。

 お店で「ありがとうございました」と言われて、少しも私個人に言っていると感じられない時、「ああ、この人はただ、つぶやいているだけだな」と感じたら、「第一の輪」、「ああ、私個人じゃなくて、お客さん全体に言っているんだな」と感じたら、「第三の輪」ということです。


■「言ったつもり」の言葉の悲劇
 「第一の輪」の言葉は、いくら目の前で言われても、言われたという実感がありません。

嫁姑の場合、

 お姑さんが、みそ汁を飲みながら「あら、また、このみそ汁、塩っからいわ。私を高血圧で殺す気かしら」と食卓で「第一の輪」で語ったとき、お姑さんは、お嫁さんに「言ったつもり」になっています。  が、「第一の輪」で言われた方は、「言われたつもり」にはなっていません。  お嫁さんも、また「第一の輪」で、「いつもと同じよ。ボケてきたんじゃないの」とつぶやくだけです。

 このように、「第一の輪」ひとり言だから、どんどん内容がエスカレートするのです。そして、本人は「言ったつもり」になっています。

 「第二の輪」で話し合うことにより、激烈なバトルが始まるとしても、「第一の輪」同士の陰湿な会話はなくなります。


■「みんなに話す言葉」は「誰にも言ってない言葉」
大切な情報を大勢に伝えるときには「みなさん」と言ってはいけません。

 「みなさん」と言ってしまうと、その「言葉」を聞く側は「あ、私個人のことじゃないんだ」と思って、集中を向けなくなる傾向があります。


 この本を読むことで、効果的に相手に伝えることが出来るようになると思います。高度なテクニックとして、わざとズラす方法もあります。三つの輪をちょっと意識し、と同時に心が伝わる言葉を話したいものです。

-- 目次 --
1 感情のヒント(感情は伝わる 感情は変わる ほか)
2 声のヒント(声の要素 声の大きさ ほか)
3 体のヒント(体の二つの方向 「体の外側へ」を意識する ほか)
4 言葉のヒント(三つの輪 三つの輪の言葉 ほか)

Posted by ten at 08:36 | Comments [0] | Trackbacks [0] このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーをはてなブックマークに追加
2005年10月18日

●読書について ショウペンハウエル(著)

読書について 他二篇
読書について 他二篇

 この本も成功読書術 ビジネスに生かす名著の読み方の序章で紹介されており、土井さんが「今まで得てきた読書に関する考えの全て入っている」と言われている名著です。

 「読書について」は薄い文庫本なのですが、少し読み進めるだけで、何度も頭をガツン、ガツンと叩かれます。

 ここでは、最初にガツンと叩かれた箇所を引用します。(ちょっと編集しました。)

読書は他人にものを考えてもらうことである。読書の際には、ものを考える苦労はほとんど無い。

そのため、ほとんどまる一日を多読に費やす勤勉な人間は、しだいに自分でものを考える力を失っていく


紙に書かれた思想は一般に、砂に残った歩行者の足跡以上のものではない。歩行者のたどった道は見える。

だが歩行者がその途上で何を見たかを知るには、自分の目を用いなければならない。


重要な書物はいかなるものでも、続けて二度読むべきである。

それというのも、二度目になると、その事項のつながりが良く理解されるし、既に結論を知っているので重要な発端の部分も正しく理解される。さらに、二度目には最初とは違った気分で読み、違った印象をうけるからである。


 「読書について」の部分は、文庫本でたった21ページ、それだけですが、読書に対するを改めて考えさせられる本です。是非一読をお勧めします。

 ちなみに他2編のうちの「思索」も同時に読むと、より理解が深まります。

Posted by ten at 01:34 | Comments [7] | Trackbacks [1] このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーをはてなブックマークに追加
2005年10月12日

●ポケット・アイデアマラソン手帳’06 とアイデアマラソンセミナー

ポケット・アイデアマラソン手帳’06
ポケット・アイデアマラソン手帳’06

 手帳の季節になりました。


■お勧めする方
 これは他の手帳はもちろん、PDAやパソコンなどのPIMソフトでスケジュール管理している人にも、同時に並行して使えるお勧めの手帳です。

この手帳はスケジュール管理が目的ではありませんが(スケジュールを書く欄は、ほんの少しです)そのため、サイズも小さめで、他の手帳と併用している方にもぴったりのサイズだと思います。(薄い文庫本のサイズです)


■アイデアマラソンとは?
 アイデアマラソンについてはご存知の方も多いと思いますが、毎日最低1つアイデアを出して、手帳に記録していくもので、特に私が面白いと感じるのは、自分のノルマと現在の進捗を比較できることです。

例えば、1日のノルマが2つとして、3つも4つもアイデアが出せた場合には未来の日の手帳に書いて行って良いのです。

 私もアイデアについては1つのノートに書き記していますが、3つも4つも書く日もあれば、全然書かない日もあって、強制的にアイデアを出すという習慣にはなっていません。でも、この手帳を使えば出せるようになる気がします。

 アイデアマラソンに関しては、発案者である樋口健夫さんのサイトか、文庫本の企画がスラスラ湧いてくる アイデアマラソン発想法が参考になります。


■アイデアマラソンセミナー
 ちょうどタイミングの良いことに、アイデアマラソンのセミナーも行われます。登録はこちらから行えます。(フォトリーディングのメーリングリストで告知されたもので、転載OKとのことです。ちなみに、アフィリエイトではありません)

私も参加したいのですが、最近の土日は殆ど予定で埋まってしまっていて、今のところ悩んでいます。
セミナーは終了しました。残念ながら私は出席できませんでした(2006/1/20追記)


■関連リンク
10倍効率化を目指すブログ: アイデアの作り方
10倍効率化を目指すブログ: アイデアのヒント

Posted by ten at 01:55 | Comments [4] | Trackbacks [0] このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーをはてなブックマークに追加
2005年10月 6日

●ドラゴン桜 (1~3) 三田紀房(著)

ドラゴン桜 (1)モーニングKC (909)
ドラゴン桜 (1)モーニングKC (909)

 本日はマンガです。

 先日の土井さんのセミナーで心に残っていた「ベストセラーを読んで自分と価値観が違うところがあれば、それは金脈である」という言葉と、これも先日ブログにした記事はっちさんにコメントしていただいた「ドラゴン桜」が一瞬でシンクロして、速攻で買って来ました。

 つぶれそうな高校を立て直すためにやってきた弁護士の桜木が、来年1人、5年後100人の東大合格者を出す戦略をぶち立てます。狙う学科は理科一類。受験者が苦手とする英語、国語で得点をしっかり取れば数学、理科は必死に点数を取らなくても良いと言う戦法です。

 とりあえず、第3巻まで読んだのですが、まだまだ序章でなかなか先に進みません。。。。うーむ

 現在10巻まで出ているようなので、2~3時間もあれば全巻読めそうです。
 BookOff にでも行けば、半額くらいで全巻一気に買えるかと思っていたのですが残念ながら在庫はありませんでした。インターネットでの買い取りも1冊300円位が相場らしいので(定価は540円)、普通に全巻買うことにしました。

 10数年から20年ぶりくらいにマンガを買ったのですが、たまに読むのも面白いです。

Posted by ten at 23:44 | Comments [2] | Trackbacks [0] このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーをはてなブックマークに追加
2005年10月 5日

●社長の遺言―三度目に成功する人生論

社長の遺言―三度目に成功する人生論
社長の遺言―三度目に成功する人生論

 私個人として、今年読んだ本のベスト3に入る本です。

 ご存知の方も多いと思いますが、著者の高橋がなり氏はAVメーカー社長を今年の3月で退き、今後はカッコいい百姓を目指すそうです。ちなみに、がなり とは本名の雅也からとったものです。

 本といっても「サイゾー」という月刊誌の連載コラムからの転載なのですが、一つ一つのコラムから新しい気づきや、やる気を与えてもらえます。文章は一見稚拙に見えますが、それも計算ずくでパワーを伝える方法なのだと感じています。

 テレビや、本で見る強気な発言も実はプロとして、高橋がなりを演じているだけなのかもしれません。

 なかなかご紹介するのは難しい本なのですが、こういうストレートな人生も送ってみたいです。

 高橋がなりブログ 虎の声

Posted by ten at 01:45 | Comments [2] | Trackbacks [0] このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーをはてなブックマークに追加