●月100万円のキャッシュが残る「10の利益モデル」 丸山 学 (著)
昨年出版された「資格で起業」にも利益を向上させるノウハウが書かれていましたが、この本はより「利益モデル」に特化された本です。エイドリアン・J・スライウォツキーのザ・プロフィット 利益はどのようにして生まれるのかを読むのを途中で挫折した私でもすんなり読めます。
まずは、利益を上げることと「労働の対価」の違いを理解すること。その上で利益を上げるための10のモデルが分かりやすい事例と合わせて紹介されています。
付加価値をつけることで、利益率を今まで以上に向上させ、その上、お客様が離れられなくなる仕組みを作ることができます。それは、商品の価格や質だけではなく、売る側をハブにした顧客同士のコミュニティも買う側にとっては大きな付加価値となりうるのです。
売る側にも効率化を上げる仕組みは必要です。一例としてノウハウを複数の異なる顧客層に売る考え方で、本書では「コピー型利益モデル」と呼んでいます。それ以外にも分かっているようで、実は理解していない仕組みが Yahoo! や金森重樹さん、トレンダーズの経沢香保子さん他、最近の成功例をその利益モデルに当てはめて説明しています。
この本を読んで、いくつもの事業アイデアがわいてきました。それもワクワクするくらいに。既に事業をされている方には改善策も見えてくるでしょう。
言われてみれば納得なのですが、このように分かり易く体系立てて解説された本は少ないと思います。この本を読んで、いろんなアイデアを考えるのは楽しいです。それが現時点では自分の妄想であっても。
まさに、丸山さんが言われる「利益モデルがある会社は美しく稼ぐ」ための本です。
目次
1 フライングスタート型利益モデル
―ライバルがようやくスタートの体勢に入ったとき、その横をTOPスピードで駆け抜ける
2 小さなYahoo!をめざそう型利益モデル
―狭い業界で玄関(ポータル)になれ!
3 信頼貯蓄型利益モデル
―キャッシュ・ポイントをずらせば利益が生まれる
4 引力増大型利益モデル
―価値が集まり出すと、そこにさらなる価値が生まれる
5 顧客継続成功型利益モデル
―顧客を2階に上げてハシゴを外す!?
6 コピー型利益モデル
―ひとつの資源を、余すところなく使いまわせ!
7 安心快適型利益モデル
―無形の空気を利益に変えろ!
8 顧客密着型利益モデル
―顧客の自己重要感を満たせば利益が生まれる
9 ブランド型利益モデル
―差異性がないビジネスでは苦戦必至
10 その他の利益モデル
●1年で10億つくる!不動産投資の破壊的成功法 金森重樹(著)
1年で10億つくる!不動産投資の破壊的成功法
昨日に引き続き、金森重樹さん関連です。この本は昨年買っていたのですが、計算式が多くて避けていたために、未読となっていました(結局、難しい部分は飛ばしても面白いです)。今回、金森さんのセミナーを受けて書棚から引っ張り出してきました。もう、既にかなりの方が読んでらっしゃると思いますが。
目次
第2章 投資における心構え
第3章 危険なワンルームマンション投資
第4章 巨額の自己資金なんて必要ない
第5章 RCはアクセル、木造はブレーキ
第6章 エリアマーケティング
第7章 物件の選び方
第8章 不動産投資の体験談
●上司の すごいしかけ 白潟敏朗(著)
正直言って、この本はアマゾンキャンペーンにつられて購入しました。いままでのアマゾンキャンペーンの本は読まないことも多いのですが、本書は違いました。
まず、内容が非常に分かりやすいこと。190ページの薄い本ですが、イラストも多用され文章も読みやすい。さっと見るだけなら10分で概要は理解できます。1時間もあれば全部読めるでしょう。
ただ、この本が他の類書と違うのは、本当に現場で鍛えられたノウハウであること。紹介されているしかけをいくつか実行してみたことがあるのですが、陥りやすいわなとその回避策は、実践してこなければ得られないもので、それこそ納得いく内容です。
本の題名は「上司の」とありますが、人の上に立つマネージャーだけではなく、一般社員レベルでも活用できますし、会社以外のサークルなど、企業でなくても応用できるノウハウです。それも簡単に実行できます。
また、帯には社員を「やる気」にさせるとありますが、この本に紹介されている方法は、「社員が勝手に楽しく仕事を自ら行うための手法」です。こんな会社ならば楽しく仕事ができるになぁと、おそらく皆さんが感じることでしょう。
この本を読んで、以前読んだ小阪 裕司さんの本の一フレーズを思い出しました。
「魂のごちそう」
まさに、社員を快にさせるためにすぐできるノウハウが詰まった本です。
ひとこと:この本にはポストイットは1つも貼っていません。後から読み直すのも簡単にできると思ったからです。
関連本:「仕事ごころ」にスイッチを!―リーダーが忘れてはならない人間心理の3大原則&実践術
目次
第1章 「やりたいことができる」(やりたいことをやろう
やりたいことアンケート ほか)
第2章 「認めてほめる」(みんなの前でパチパチ表彰(みんパチ)
一石二鳥のお客さまの喜びの声 ほか)
第3章 「仕事を通じて成長させる」(結論から先に言え
あなたはどう思うの? ほか)
第4章 「尊敬できる上司」(できる上司は「なんで」を言わない
ぼけぼん上司にならない)
第5章 「社内を活性化」(ナンバーワン社員評価シート
感動の朝礼 ほか)
●なぜ、時間を生かせないのか―かけがえのない「人生の時間」に処する十の心得 田坂広志(著)
なぜ、時間を生かせないのか―かけがえのない「人生の時間」に処する十の心得
昨日のエントリーで、予告させていただいた時間管理の本質に関する本、それはこのブログではおなじみとなった田坂広志さんの著書、5冊目です。
毎度のことではありますが、この本でも何度もガツンと頭をたたかれます。
この本ではタイム・マネジメントの技術は書かれていません。しかし、読んで初めに気づかされるのは我々がタイム・マネジメントの技術に熟達できない理由です。いくら時間管理の達人の本を読んでも、会得することができない。その理由を田坂氏は「「基礎体力」が無いからです」と言います。これこそが、まさに私がずっと疑問に思ってきたことに対する答えです。
その基礎体力とはなんでしょうか?
それは、「集中力」です。
そして、集中力を高めるために必要な事は、自分自身にプレッシャーを与えること、そのためには上司や顧客に対して「曖昧語を使わない」ことだと言います。「逃げ」の気持ちを持つことにより、心理的に退路を断つことができなくなってしまうのだと。集中力を高めることによって、時間の密度も高めることができるのだと。
この本は、自分を成長させ、時間を大切にするための方法が書かれています。これは、タイム・マネジメントを超えた「時間に処する心得」です。スキルばかり追っていても、結局ものにならないその理由と壁を越えるための心構えです。
本の最後にとても大切なメッセージが書かれているので、まとめて引用します。
我々は、忙しい仕事と生活のなかで、 時間を大切にしたいと願っています。 そのため、タイム・マネジメントを始め、様々な努力をします。 しかし、どれほど努力をしても、時間を大切にできない。気がつけば、無為に時間を過ごしてしまう。
そして、その無為に過ごした時を悔いる。
それはなぜでしょうか。
「努力」が足りないからでしょうか。
そうではありません。
それは、
「努力」が足りないのではない。
「覚悟」が足りないのです。
なぜ、我々は、時間を大切にできないのか。
それは、我々が、無意識に、
「時間は無限にある」と、思っているからです。
(略)
では、その「覚悟」を、いかにして掴むか。
「砂時計」の音に耳を傾けることです。
(略)
「なぜ、時間を生かせないのか」という問いは、究極、
「いかに生きるか」という問いに他ならない。
あと、何年生きていられるか分かりませんが、「砂時計」の音に耳を傾けながら充実した生活を送りたいものです。
最近、タイム・マネジメントの本を読み漁っていましたが、これで一旦終わりにして、自分のなかで整理したいと思います。
時間管理といえば、ブログ友達(といって良いでしょうか?)のミナクチさんが今度、本を出されます。(時間管理術研究所) ミナクチさんのブログはいつも参考になるのですが、出版されたらすぐに買います。
あと、先日お伝えした大挑戦者祭2006初日のオープニングイベントは田坂広志さんの基調講演です。
■他にも読んだ田坂氏の本の感想
知的プロフェッショナルへの戦略―知識社会で成功するビジネスマン11の心得
なぜマネジメントが壁に突き当たるのか―成長するマネジャー12の心得
目次
なぜ、時間を生かせないのか―心得
いかにして「時間」を使うか―密度
いかにして「集中」をするか―夢中
いかにして「智恵」を学ぶか―感得
いかにして「経験」から学ぶか―反省
いかにして「反省」をするか―意味
いかにして「人間」から学ぶか―師匠
いかにして「自分」を見つけるか―個性
いかにして「関係」を築くか―自立
いかにして「成長」をするか―課題
いかにして「成功」を得るか―一瞬
かけがえのない「人生の時間」―覚悟
●スキマ時間勉強法 和田秀樹(著)
この本は年間50冊もの本を出版し、同時に精神科医、大学教授、コメンテーターと数々の仕事をこなしている和田秀樹さんによるスキマ時間を有効活用した勉強法です。
71もの方法が時刻帯(朝、昼、夜)ごとに、あるいは5分、10分、15分、30分などの時間ごとに、そのノウハウが纏められています。
全てをこなす事は無理だとしても、71もある方法のいくつかは自分に適用できるのではないかと思えます。私が感じた、もっとも重要な考え方は物事にかかる時間を把握すること。食事に何分かかるのか、レポート書くのに何分かかるのか、そしてブログを書くのに何分かかるのか。時間管理は簡単に言えば未来予測ですから、事前に予測可能である時間をできるだけ正確に計算することで有効的に時間を活用できるのではないかと思います。
どれだけ時間がかかるのかを把握するには簡単で、自分で時間を計り記録をとることです。ドラッカーの著書やフランク・ベトガーの著書にもありますが、自分の行動を記録することの重要性です。最近、細々と記録をつけていますが、まだ30分から1時間単位であり、スキマ時間の有効活用までは行けていません。
ただ、この本を読んで感じるのは、この方法はは著者の和田さんであるから実践できることで、私のような凡人では到底太刀打ちできない何かを持っているのではないかと思うのです。もちろん、全てをこなすことは無理な事は承知していますので、一部でも今後生活する上のヒントになればと思っています。
では、和田さんとの根本的な違いとは何なのか?私が単に時間管理に慣れていないだけなのか?その本質がもう1冊の本を読んではっきりしました。それはまた明日、ご紹介します。
今まで読んだ関連本:
目次
序章 スキマ時間しか勉強時間がない
第1章 スキマ時間を生み出す基本法則10
第2章 時間帯別スキマ時間の作り方・使い方(朝~昼)
第3章 時間帯別スキマ時間の作り方・使い方(昼~夕方)
第4章 時間帯別スキマ時間の作り方・使い方(夕方~夜)
第5章 大きなスキマ時間を作れ!
第6章 スキマ時間をどう使うか
第7章 移動時、出張時のスキマ時間活用術
第8章 時間を有効に使うための仕事と勉強の効率化のコツ
第9章 スキマ時間を有効に活用するためのツール
●時間の教科書 おちまさとプロデュース
おちまさとさんプロデュースのシリーズ第3弾です。以前、セミナーで拝見したことがあるのですが、ほんとに急がしい方で、よくもあれ程の仕事をこなせるなぁと感心していました。この本でもおちさん独特のユーモアとともに時間管理の方法が述べられています。
実は、最初読んだときには「自分でもやっていることばかり」と少々がっかりしました。4つの応用問題があるのですが、これも全問正解でした。(もし、書店で見ることがあれば皆さんも是非4つの問題やってみてください)
しかし、もう一度読んでみると、この本の本質が見えてきました。
私が2度目に読んで分かったのは「時間の操り方」です。時間管理は未来のことですから、ある程度予知して計画を立てる必要があります。その時の思考法が ポジティブ・プランニング(PP)と ネガティブ・シミュレーション(NS)なのです。この本では「最初からネガティブに可能性を否定せず、まずはポジティブ・プランニングで出発しましょう」とあります。
例えば、仕事のオファーがあったとき「まず「できる!」というPPから全てを出発させます。まず、成功させたことを想定します。とにかく夢想レベルで考えちゃいます。」
次に「PPでできる!と言っちゃったことを、今度は思い切りネガティブに、つまりハプニング満載の状況を設定して綿密に精査するのです」とあります。
こうも言っています。「「PP, NS」がセットで身に付くと、早く間違いのない判断ができるようになります。それにより時間を巻き、歪め、倍に使えるようになるのです」
では、このセットをどれくらいでやればよいのでしょうか?
1分?
30秒?
いいえ、なんと3秒です。
こう書かれています。「時間にして3秒、長くて5秒、深呼吸ひとつ分くらいの間合いで行いたいものです」 具体的には、本をご覧頂くとして、この方法はやってみる価値ありだと感じました。
ちなみに、おちさんは他の著書やセミナーでも「逆から考える」事をよく言われます。これ、最近やってます。
関連リンク:
初対面の教科書―おちまさとプロデュース
http://10bai.jp/archives/2006/02/post_103.html
スカウト倶楽部 (第2回) おちまさと さんと サイバーエージェント 藤田晋 社長の対談http://10bai.jp/archives/2005/12/post_79.html
Tokyo Ochimasato Land(おちまさとの抜き打ち日記)http://ameblo.jp/tokyoochimasatoland/
P.S. そういえば、最近○○の教科書って本増えてますね。
目次
第1章 時間を正しく捉える
第2章 時間を上手に操る
第3章 人生の時間割を考える
第4章 時間使いの実践技術第5章 まだまだ知っておきたい時間の話
●人生を変えた贈り物 アンソニーロビンズ(著)
人生を変えた贈り物 あなたを「決断の人」にする11のレッスン
amazonで34人のレビュー(3/5現在)、平均お勧め度4.5(最大5)とかなり評判の良い成功本、遅ればせながら読んでみました。
内容は非常にシンプルです。目標を設定し、その夢を信じて前進する。壁に突き当たっても、求める現実にフォーカスを合わせ、考え方を変えれば乗り越えられる。そんな具体的な方法がとても読みやすく訳されています。おそらく、早い人で1時間もあれば読めるでしょう。(普通に読んでも2時間くらいだと思います)
訳者は「ミリオネアの教え、僕の気づき」の著者でもある河本 隆行さんです。
シンプルですが、この1年で成功本をかなり読んだと思っている私でも新しい気づきはいくつもありました。特に印象に残ったのは「正しい方向に意識のハンドルを切る」こと。例えば、スリップした車を立て直すには、壁を見るのではなく、自分の行きたい方向へ意識を向ける。嫌なことに気をとられるより、好きなことに意識を向けること。その具体的な方法である「問題解決のためのクエスチョン」も役にたちます。
分かりやすくて、さっと読めますが、何度も繰り返すことでモチベーションを維持することができる本だと思います。
こちらは、著者であるアンソニーロビンズのプロフィールですが、2年間で700冊の成功哲学本を読んで、さまざまなセミナーへ参加するところは、まさに今の自分がやろうとしていることと同じですが、同じようになれるかは今のところ未定です。。。。(笑)
アンソニー ロビンズ
1960年2月29日、アメリカ合衆国カリフォルニア州生まれ。貧困な家庭環境のため大学進学を断念、ビル清掃のアルバイトをしながら17歳からの2年間で約700冊の成功哲学や心理学に関する本を読破し、さまざまな講演やセミナーに参加、その後膨大に蓄積した知識と経験を活かした独自のスタイルでライブ・セミナーを展開し、24歳で億万長者となる。2メートルを超える長身からダイナミックに繰り出されるアクションで参加者を魅了する彼のセミナー・シリーズは、25年以上にわたり何千万もの世界中の人々に影響を与えつづけている。感情、健康、人間関係、ビジネスや経済、タイム・マネージメントのスキル・アップを提供する彼のオーディオ学習システムは現在までに3500万セット以上の世界的セールスを記録している。ビル・クリントン前大統領、故ロナルド・レーガン元大統領、投資家ジョージ・ソロス、クインシー・ジョーンズ、故ダイアナ元妃、テニス・プレイヤーのアンドレ・アガシなど、彼の教えを受けてきた世界的リーダーは多数
目次
1 押しつぶされそうな状況を一変させる
2 人生に失敗などない
3 もう立ち止まらない―決断のパワー
4 信じる力を築き上げて、さあ飛びだそう!
5 求める現実にフォーカスを合わせる
6 問題解決のためのクエスチョン
7 体を使って、最高の自分を感じよう
8 成功のためのボキャブラリー
9 メタファーで壁を打ち破る
10 正しい目標設定が未来をつくる
11 10日間メンタル・チャレンジ
●アメリカ発 インターネットで儲ける教科書 磯一明(著)
この本は在米10年、インターネット実践コンサルタントとして有名な磯一明さんの、まさに「インターネットで儲ける」ための「教科書」です。smoothさんのブログの記事を見てすぐにamazonのウィッシュリストへ入れました。
最初読んだ時は情報商材かと思わせるほど具体的でノウハウを惜しみなく出されている印象を受けました(情報商材買ったこと無いけど)
インターネット広告で顧客を誘導し、「目的を」意識したサイトで成約率を上げるための手法がとても具体的です。インターネット広告はクリックされるたびに広告料を払わなければなりませんから、集約率を上げるのは逆に広告費を上げてしまうことになります。集約率よりもいかに利益率を上げることができるかが重要で、その利益計算の方法も示されています。
実際にこの本で解説されているアフィリエイトの方法、顧客誘導の方法、サイトデザイン、それらのエッセンスはまさに著者の磯さんのサイトに詰まっています。このサイトには本で紹介された広告効果計算機も乗っています。
それにしても、インターネット広告も怖いもので、競合の広告予算を使わせてしまうためにキーワード広告の入札金額を吊り上げるためのソフトウェアもあるそうです。インターネットで生計を立てようと思われる方は事前にこの本に目を通しておいたほうが良いでしょう。
これからインターネットで商売を始めようという方よりも、一歩を踏み出した方が実際に読んで応用する、まさに教科書的な本です。
目次
序章 『インターネットビジネスは寝ていて儲かる』ってホント?
第1章 これが在米事業家の目から見た、日本の起業ブームだ
第2章 これが本場アメリカのインターネットビジネスだ!
第3章 インターネットの利益計算
第4章 サイトの成約率を上げるワザ
第5章 『絞り込みマーケティング』の極意
第6章 アメリカのプロが使うワザ